簡単なあらすじ
とある田舎者の少年が軍人になるために都会に上京してきます。
本人曰く、村で一番弱いけれど、軍人になるために頑張るという話。
実際、主人公ロイドの住んでいた村は田舎も田舎。ド田舎といってもいいほどの田舎。
しかして、そこは、ラストダンジョン前にある、英雄級の人材が住んでいる村。そこで育った、自分では弱いと思っているが、村の外で見たら規格外すぎる強さを持った少年が、無自覚に色んな事件を解決していく物語。
感想
RPG脳で考えたら、そりゃそうなるわってストーリー
主人公ロイドの住んでいる村の周りには、例えるならレベル50やら60やらのモンスターが普通にいる村。
そしてそれ以外の街や村では、周りにはレベル5やら10やらのモンスターしかいない。
そりゃ基礎レベル高くなるわって話ですよね。ドラクエやFFなどでも同じことが言えますが、周りに強いモンスターがいるのに、ラストダンジョン前の英雄級の資質を持った者たちが弱いわけないわな(笑)と思う設定で楽しかったです。
主人公ロイドの性格に好感が持てる作品
主人公ロイドは自分が弱いと自覚(本当は強いが)しながらも、必死に努力して頑張っていこうとしている好青年。
おっそろしいほどの天然ではありますが、ロイドがいるだけで非常にテンポよく話が進む(というかロイドが着た瞬間に勝ち確定)ので、ストレスフリーで見れます。
キャラの個性が分かりやすい
主要人物たちが非常に個性豊かで、小説を読んでいても誰がどのように発言しているか凄まじくわかりやすい作品です。
小説を読んでいると、似たような性格の人間が出てきて、どっちがしゃべってるんだ?という事もあったりしますが、この作品ではそういうのを全く感じませんでした。
常識人ほど不憫になる作品
この作品は常識人たちもたくさんいます。
そして常識人であればあるほど、メインキャラクターたちの破天荒ぶり&チート級の強さっぷりに振り回されている印象があります。
個人的にはアランがいつも不憫だなぁと思いながらも、なんだかんだと頑張っている姿は見てて笑ったりしてますが。
シリアスは、ほとんど続かない
シリアス展開も多いように見せかけて、だいたい数ページ後にはギャグになってしまうので、シリアス嫌いでギャグ大好きって人にはストレスフリーで見れると思います。
シリアスなんて見たくねぇ。笑いだけ見たい!って人に非常におすすめの作品です