ユミアのアトリエ

感想

オープンワールド形式の、荒廃した土地での物語

アトリエシリーズの最新作である「ユミアのアトリエ」は2025年3月に発売しました。
舞台は荒廃した土地であるアラディスという土地に、調査団としてユミアが降り立ちます。
しかも、今までのアトリエですとエリアごとにマップが分かれているのに対して、今回は最初から最後までのすべての土地が続いています。
大昔に滅んだ国の調査ということなので、基本は人を見かけることはなく、見かけるのは同じ調査団の人間か、少数の現地民たちとの交流くらいです。
そのため、基本は仲間との交流がメインでした。

あと、シンプルにマップが広すぎるので、移動手段としてバイクが用意されたのは正解だと思いました。

アトリエシリーズにしては珍しく最初からかなりシリアス

アトリエシリーズといえば、ほのぼのした世界観で、最初から理解ある仲間たち(家族、友人など)がいる、というのが定番です。
しかし今回のユミアは、唯一錬金術が使える人材として調査団に入りましたが、そもそも錬金術は禁忌とされていて、それを使うユミアは調査団からかなり嫌われていました。
最初から嫌っていなかったのは、調査団団長のエアハルトだけで、比較的友好なのはアイラ、懐疑的なのがヴィクトルといったように、最初は本当に針のむしろ状態でした。

なので、最初は気に食わないなぁコイツらって思っていましたが、実際にゲームをプレイしだすと、調査団のモブどもなんてほぼ関わりなかったので、少しずつ仲良くなっていく仲間たちとワイワイしながら冒険していくといったスタイルで、ゲームプレイから数時間で、モブはいないものと私は思いながらプレイしていました。

新要素沢山のゲーム要素

バトル面では、インレンジ、アウトレンジといった二つの距離での戦闘が可能です。さらにコマンドバトル制でもないので、何もボタンを押さずに放置していたら一気に敵から攻撃されるので、スピード感はすごかったです。
あと、本作ではバトルをかなり行うので、武器の強化はかなり念入りにやりました。

フィールド面では、シンプルにやれることが多くて楽しかった印象が強いです。
調査団としてマップを調査する中で、3段ジャンプ、射撃によるギミック解除など、とにかくやれることが多かったです。
極論、調査だけでかなりの時間を遊べるので、こういうフィールド埋めたりするの大好きな人にはかなり時間を使うと思います。

バトル難易度はかなり低い

正直、本作のバトル難易度はかなり低いと感じました。
Normalでも、おそらく別シリーズのEasyと同等なのでは?という感じでした。
そのため、私はかなり序盤からHardやVeryHardで楽しんでいました。

難易度が低いと感じた理由について、まず装備の拡充が簡単な件です。
今までのアトリエシリーズですと、かなり頭を悩まさないと装備はそこまで強くならなかったのですが、今回は複製したインゴットなどを適当にすべてのスロットに入れるだけでかなり強くなりました。

次に、大技回避の回避判定の大雑把さです。
敵が大技を繰り出す予兆がわかりやすいのと、それを見た瞬間に左右に回避か、インレンジ、アウトレンジを交互に連打しているだけで簡単に避けれました。

上記の理由でかなりバトル難易度は低いと感じましたが、バトル自体はスピーディで楽しめました。

キャラ

ユミア

調査団に錬金術師として参加したキャラ。最初は16~18歳くらいかと思いましたが、21歳とのことで成人しているようです。
最初は調査団たちからの針のむしろ状態で、かなりオドオドしている感じがしましたが、仲間たちと交流する中で本来の陽キャな性格が見え始めました。
バトルスタイルは今までのアトリエシリーズの主人公と違いかなりアグレッシブ。
錬金術、杖からの射撃、足技多用のアクロバットな戦闘。
シンプルにめっちゃ動く戦闘スタイルでした。

アイラ

ユミアの最初の仲間の一人。調査団からの指示でユミアの監視のような形で仲間になります。
兄であるヴィクトルと一緒にユミアの仲間になりますが、序盤のシリアスな調査団の中で、唯一、ユミアに友好的に接してくれた人物でもあります。
といっても、やはり禁忌とされている錬金術は少し怖い感はあったので、最初は少し引いた感じがありましたが、私としては彼女のハツラツとした性格は、ゲーム最初の唯一の救いでした。
バトルスタイルは槍による攻撃。ブレイク能力がすさまじく、ずっとスタメンで戦ってもらいました。

ヴィクトル

ユミアの最初の仲間の一人。アイラと同じタイミングで加入します。
錬金術は禁忌とされているので、最初はユミアにかなり厳しく接しています。しかし、よく見たら、あくまで監視対象としての行動をとっているだけで、ユミア自身に思うところはなく、調査団のモブたちと違い、正しいことは正しい。望まれた任務を成功させれば、それはその人の実力といったように、あくまで公平な立場で接している感じがしました。

例えば、ユミアが錬金術で調査を進めて、調査団団長がユミアを褒めているシーンでも、調査団モブたちはやいのやいの言っているのに対して、ヴィクトルはあくまで中立に、成功は成功として扱ってくれました。そのため、とっつきにくいだけで、正しいキャラと感じました。
バトルスタイルは盾を使ったタンクの印象。

ルドガー

非常に軽薄そうに見えるキャラといったのが最初の印象。
しかし、実際にはかなり仲間を大切にしていたり、ユミアが自分と同じ状態に陥った時も、だれよりも早くアドバイスするなど、実は結構誠実なキャラでした。

正直、最初の印象と後半の印象で一番ちがったキャラです。
男性キャラの中で一番好みでした。

バトルスタイルは大鎌を使った戦闘スタイル。かなり軽快で使っていて楽しかったです。

ニーナ

大人びた女性といった印象のキャラ。
傭兵として活動していたのを調査団に参加して、謎深きまま仲間になったのですが、ストーリーが進むにつれて本シリーズ内でも重要な立ち位置となるキャラになります。

バトルスタイルは銃と短剣を駆使した超高速戦闘なキャラ。武器の印象は、閃の軌跡のフィーの武器に非常に似ていました。

レイニャ

おどおどした性格のキャラ。
いわゆる落ちこぼれみたいなキャラで、同じ種族の仲間内からもかなりやっかいもの扱いされていたみたいです。
ただ、ユミアも含め、なんだかんだ個性豊かな仲間内なので、レイニャも参加しやすかったのではないかと思います。
ユミアをのぞいたら、錬金術に重要なマナを感じ取れる唯一のキャラなので、ゲーム内ではサーチャーみたいな立ち位置でした。

バトルスタイルは特殊な剣を使ったスタイル。アイテムを使っての戦いに特化している感じがしました。

気になった点や、小ネタ

要求されるPCスペックがかなり高い

一応、推奨されるグラボが6GB、メモリが16GBとSteamでは書かれていましたが、実際には私の持っているミニゲーミングPCではかなり厳しかったです。(グラボ8GB、メモリ64GB)

ところどころ性能を大きく使う箇所が多かったみたいで、グラフィック設定がNormalだと頻繁にゲーム自体が落ちました。
そのため、私は泣く泣く、リフレッシュレートを30Hzに、グラフィック設定をLowにした状態で各種調整しました。一応、これでなんとか快適に動いてくれました。

おそらく、素直にPS5とかでやったほうが良かったかもしれないと少し後悔しました。

ゲームが起動できない場合(私の体験したパターン)

私の場合、ゲームを起動して最初のロゴが表示される部分(タイトルにたどり着く前)の時点で、ゲーム自体が落ちることがありました。
他の方も似たような現象があったのであれば参考にしていただけますと幸いです。

結論から言うと、上記の「要求されるPCスペックがかなり高い」で記載した箇所が原因でした。
シンプルにPC性能が追い付いていない。しかし、それではゲーム内でグラフィック設定しないとできないのでは?っと考えられるかもしれませんが、私の場合は、以下で解決しました。

手順1:PCのディスプレイ設定でリフレッシュレートを30Hzにする
ゲームではなく、PC自体のリユレッシュレートを下げると、ゲーム内でも強制的に30Hzになります。
これで治らなければ手順2に

手順2:ディスプレイの解消度を「1280×720」にする
こちらも手順1と同様、PC側の設定を変えれば、ゲーム内でも強制的に「1280×720」になります。

おそらく、上記手順1、手順2と治らなければ順番にPCの設定自体を変えていけば、ゲーム内にも反映されます。
問題なくゲーム内に入れたら、さっそくグラフィック設定を見直して、調整後、手順1、2で設定したものを元に戻すなどできると思います。

便利な小ネタまとめ

実際にプレイしていて、気が付いた小ネタを少し紹介

  • バイクに乗っているときは落下の衝撃がない
    本作では高いところから落下する場合、保持しているマナが一気に消費されます。
    しかし、実はバイクに乗ったまま落下すると、マナは一切減りません。そのため、高所から落ちる場合はいったんバイクに乗って、そのまま落ちるという手法を取っていました。
  • 射撃はR1ボタンを多用
    射撃を行うときに、ターゲットを射線に入れるのに地味に時間が掛かりました。しかし、実はR1で自動でターゲットをロックしてくれるので、地味に助かりました。
  • ハウジング用の素材は温室で育てて、分解機で取得するのがおススメ
    本作では通常の素材以外にもハウジングに使用する「石材」「木材」素材があります。
    これらは通常の素材を集めるときに確率で一緒に手に入るのですが、よく使う素材は結構減りやすいです。
    そのため、温室(素材の複製が可能)で増やして、分解機(素材をハウジング素材に変換)で変換するという手法が楽でした。
    例えば、錬金術で合成したアイテムを複製する「生産工場」を作るには「金属合板」という素材が必要です。おそらく「生産工場」が解放されたタイミングではほぼ0だと思いますが、これを取得するのに私の場合は「朽ちた地の遺宝」を温室で複製して一気に分解しました。
    こんな感じで効率よくハウジング用素材を確保していけます。
  • 開拓任務は明確に設定するのをおススメ
    本作では開拓任務というものがあり、これをクリアすることによって開拓度が増えて、様々な恩恵が得られます。
    そのため、新しい土地に行けば真っ先に開拓度を上げていましたが、その中でも厄介なのが、家具の作成でした。
    この家具の大半が、宝物庫に設計図があるパターンでしたが、宝物庫って大量にあるので、鍵が足りない場面が多かったです。
    しかし、実は開拓任務の確認画面で、開拓したいものを選ぶと、その家具の設計図の入った宝物庫がマップ上に表示されるようになります。
    これでだいぶ開拓が楽になりました。もちろん、特定の敵を倒さないといけない場合でもマップに表示されます。
カトラス
カトラス

とにかく楽しかった。おそらくストーリーだけクリアするなら20時間もあれば終わりそうでしたが、色々やっていたら80時間は超えていました。

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