型月ファン待望の始まりの物語。
かなり前に買って、じっくりとやりたったのでしばらく放置していたのをプレイしてクリアしました。
まずはじめに
PC版の月姫はプレイ済みで、だいたいのストーリーは覚えていましたが、そんな自分から見ても、今回の月姫リメイクは、無印月姫の良さをそのままに、さらにクオリティを高くしたように感じれました。
惜しむらくはアルクェイドルートとシエルルートだけだったことですかね。
ストーリークリア後の「おしえてシエル先生」でも言われていましたが、今回の物語は街の外からやってきたヒロインの物語。次の作品では、遠野家内の話。秋葉、琥珀、翡翠のストーリーとなるようです。
特によかった点
・完全なフルボイス
モブキャラなどにもすべてのボイスがあるという徹底ぶり。
ノベルゲームは主要なキャラ以外はボイスなしも当たり前ですが、読んでいて楽しく思えましたね。
・シナリオと描写のマッチ度
月姫はバトル描写が非常に多めの作品ですが、月姫リメイクでは戦闘描写も無駄な部分ははぶき、尚且つ戦闘描写シーンでは細かなアニメーションが逐一入っていて、読み手が簡単に戦闘の状況を把握できるようになっていました。
例えば志貴が敵の腕を斬り落としたら、立ち絵の腕が落ちたりなど。
私が知る限り、ノベルゲームだと立ち絵では通常、血まみれ等の描写があるだけなので、ここまで徹底的に細かな部分を絵で表すのはかなりの熱意を感じました。
日常や重要なシーンの描写やアニメーションも凄まじく丁寧でした。
ここまで本気で作りこまれているとは驚きです。
・おしえてシエル先生
原作でもありましたが、バットエンド後にあるアドバイス。
合計20以上(つまりそれだけバットエンド多い)あるシナリオは、無理やりバットエンドにたどり着いてでもぜひ見ておいて損はないシナリオでした。
ネコアルク、シエル先生、時々エコアルク(アルクェイドの幼女版みたいなもの)がコミカルに教えてくれます。攻略サイト見ずにプレイしていたら何回かお世話になりました。
新キャラと没キャラ
・ネロカオス(無印では中ボス的な立ち位置)
私が特に驚いたのは、ネロ・カオスが月姫リメイクスタート地点ですでに倒されていたことです。つまり志貴はネロ・カオスの存在すら知らないわけです。(ちなみにネロ・カオスはFGOで人間の魔術師だった時状態で立ち絵だけですが出てきました。)
・ヴローヴ
ネロ・カオスの代わりに月姫リメイクの共通ルートで出てきた吸血鬼。
炎と氷を扱う吸血鬼でしたが、強さ的にはネロ・カオスほどではないように感じました。
・ノエル先生
シエル先輩の弟子として出てきた先生。
強さとしては弱者には徹底的に強いが、強者にはすぐに及び腰になると言う非常に小物のお方。
シエルルートで最終的には吸血鬼になりシエルと志貴を追い詰めましたが、最後まで嫌いになれない女性でした。
・斎木業人
遠野家で時々あう、志貴の父親のビジネスパートナーという顔を黒い布で覆い隠す、怪人のような男性。
最初から志貴に対して辛辣な言葉を言ったり、ルートによっては遠野邸内で志貴を殺したりしていましたが、シナリオの深掘りはされていなかったので、おそらく秋葉ルートあたりで深掘りされそうな雰囲気を感じました。
・阿良句寧子
遠野家の主治医みたいな感じのアーパーな女性。
テンションが壊れている女性ですが、シエルルートでノエルを吸血鬼化させたり、志貴にやばい薬を打ち込んで最終的にバットエンドになったりするなど、怪しさマックスな方でしたが、こちらも今回のシナリオでは深掘りはされなかったです。
・謎の中学生
名前すらまだ出ていないですが、シナリオ中に何度も出てきたキャラ。
立ち絵があるのと、思わせぶりな言葉から明らかに重要そうなキャラだったので今後に期待。
月姫無印未プレイの方も、プレイ済みの方にもおすすめの作品でした。