【アニメ】ヴァイオレット・エヴァーガーデン

カトラス
カトラス

2018年に放送されたアニメ。前から興味はありましたが、今回、やっと見ました。

あらすじ&簡単な説明

子供のころから兵士として戦争に参加していたヴァイオレット。終戦の折に両手を失い、自分を庇護してくれた人も同時に失う。
今まで命令をこなすことで生きてきたヴァイオレットが、人に手紙を届ける仕事、自動手記人形の仕事を通じて、自分を庇護してくれたかつての上官、少佐の最後の言葉「愛してる」を理解するために頑張る。そんなお話。

世界観はヨーロッパ圏あたりの終戦後のお話という感じです。
クズみたいな人間は出てきません。ただ、それぞれの事情により痛ましい過去が見えたり、助けられない人がいて悲しいといった、とにかく心にくる展開が多かった作品です。

ただ、根本にあるのは、それぞれの生き方、人の愛といった、悲しいだけのストーリーではない、見終わった後に「見てよかった」と満足できる作品でした。

特に印象的だったストーリー

劇作家の代筆

ヴァイオレットが劇作家の代筆を行うのですが、その作者の描く物語は病気で死んだ娘を題材にした物語でした。
このストーリーで感じたものは亡き娘への親の愛情でしょうか。
病気で自分よりも早く死んでしまった娘に対して、ただ生きて何度でも「お父さん」と呼んでほしかったという、ささやかな願い。
ヴァイオレットが、かつて娘ができなかった湖の上を傘をさしながら飛べないか、というものを行って、父親の感情があふれ出したのは見ていてなんとも言えない感情になりました。

母親から未来の娘への手紙

ヴァイオレットが裕福な家の、死期が近い母親の代筆を頼まれる。
ヴァイオレットはその家の娘とも交流を深めていき、母親は息を引き取る。
この時点で、母親が手紙を書いていたのは死んだあとに娘に宛てた手紙だとは予想していましたが、想像を超えてきました。
母親が娘に宛てた手紙は、50通。
毎年、娘の誕生日に届くように1年ずつ、1年ずつ、未来への娘へと「誕生日おめでとう」といって、その歳の娘へ色んなメッセージを送ります。
凄かった。凄まじいくらい感動してしまった。文句なしに一番好きなストーリーでした。
自分が死んだあと、一人残された娘へのメッセージ。どんな経験をしたらこんなストーリーを考えられるのかってくらい驚いた。

カトラス
カトラス

有名な京都アニメーションが手掛けていることもあり、とにかく完成度が高いアニメでした。

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