英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ (クロノキセキ2)

前作

感想

時系列は黎の軌跡1から少し先の話

前作からは時系列的には1年以内のスタートになりました。
そのため、前作キャラが劇的に何変わった、などは特にありませんでした。

ゲネシスによるタイムリープ

本作では、今までの軌跡シリーズとは全く違うアプローチとして、タイムリープのようなシステムがありました。
具体的には主人公や仲間、それに主要人物が死んだ瞬間に自動的にタイムリープが発動して、ある一定のフローチャートまで戻ることが可能というもの。

この機能のおかげか、大量のバットエンドにたどり着きました。
これだけバットエンドにたどり着いたのはシュタインズ・ゲート以来な気がします。

逆に言えば、タイムリープがなければ未来へと進むことができないほどの鬼畜っぷりとも取れます。

ストーリーは非常に高水準

私は空、零、閃シリーズをすべてクリアしてきましたが、その中でも黎シリーズは非常に高水準と感じました。
特に、閃シリーズみたいなナンバリングがある作品では、次のナンバリングに向けて非常にモヤモヤしたエンディングでしたが、黎シリーズでは次のナンバリングがあるにも関わらず、その作品だけで満足感が得られるエンディングなのが私としては非常に評価できました。
当然、次のナンバリングに向けて謎は多く残してはいますが、一端の区切りとしての満足度が凄かったです。

あとは上記でも軽く書きましたが、タイムリープというまったく新しい取り組みも評価できました。
これだけで今までの作品と差別化が図れたと私は感じました。

フィールドバトル

新たにアーツを使用可能(使いすぎるとEPが足りなくなるので注意ですが)
またフィールドバトルの拡充に際して、一部バトルではコマンドバトルを強制的に解除されてフィールドバトルに移行されるという事もありました。

スピードアップで快適

フィールドバトルやコマンドバトル、さらに普通のフィールドでの動き、ストーリーも倍速可能。
ストーリーを倍速はどうなるか気になってましたが、普通に音声が聞けたので安心。
フィールドバトル時にはこの倍速戦闘が凄まじく便利でした。

主に私の場合は、主要なメインストーリーは通常速度、サブストーリーでは倍速といったように使ってました。
フィールド移動は基本倍速です。(一度移動を早いのを体験するともう通常速度が遅すぎて)

お伽の庭城(メルヒェンガルテン)

本作ではプロローグが終わったあたりですぐに「お伽の庭城」が解放されます。
これは早い話がヴァーチャルリアリティみたいなもので、ヴァン達はこの「お伽の庭城」にアクセスしてダンジョンを攻略。攻略して手に入れたシャードトークンを使って様々な素材をガチャの様に手に入れることが可能です。

手に入れられるのはクラフトを強化する素材、セピス、BGMやコスチュームの素材などなど。
レベル上げにももってこいだったので非常に楽しめました。

また、お伽の庭城はサブストーリーでも色んな役割を担いました。
たとえばシズナとお伽の庭城の中でグレンデル化したヴァンがガチバトルするなど。現実ではできないけれど、お伽の庭城の中ならばできるといった使用の仕方が非常に良かったです。

ショップ小ネタ

この仕組み、前からあったか思い出せないですが、マップ上では最初、ショップのアイコンが赤色になっています。
これをショップの商品をすべて見る(購入画面でカーソルをすべてあてる)と、ショップのアイコンが青色に変わります。
そして再び新しい商品が入荷したら赤色になりました。
これは、新しい商品だけを確認したい場合には非常に便利でした。

キャラ

前作で出てきたキャラはベルガルド先生以外はすべて使用可能でした。そのため前作主要キャラは省いて、本作で使えた新しいキャラたちについて記述します

エレイン
主人公であるヴァンの幼なじみであり、元カノ。
1作目ではヴァンに対する葛藤が色々と感じられましたが、本作ではだいぶ吹っ切れたのか大人な対応でヴァン達に最初から協力してくれました。
戦闘スタイルは騎士剣を使った物理、魔法も使えるキャラでした。
範囲攻撃、単体攻撃全てが高水準だったのでかなりの頻度で使用していました。

スウィン
創の軌跡で主要キャラであったスウィン。レンと同じく過去にヴァンに助けられたことがある元暗殺者の少年。
相棒であるナーディアと一緒にヴァンの元に来ました。
スウィンが黎の軌跡2で登場することは前情報で知っていましたが、お助けキャラ程度の登場かな?と思ってましたがかなりがっつりと裏解決屋の一員として動いていました。
戦闘スタイルは二刀流の剣術。前半のルートではナーディアと一緒に固定で動かしていたのですが、かなり汎用性の高いキャラに感じました。

ナーディア
創の軌跡で主要キャラであったナーディア。経歴などはだいたいスウィンと一緒。
最序盤から使用できて、フィールドバトルでかなり使いやすかったので、メインパーティメンバーとして使用していました。
戦闘スタイルは針と糸を使った特殊な攻撃。個人的にクラフトの必要SPが非常に少なくて助かりました。

レン
空の軌跡時代からほとんどのシリーズで登場していたレン。黎の軌跡では17歳になっていて、アニエスの先輩として学校サイドでは学生たちを導いてくれてました。
戦闘スタイルは昔からかわらず鎌を使った攻撃と、ロボットを呼び出して「バスターキャノン」や「Wバスターキャノン」などのどこぞのガンダムみたいな必殺技名の攻撃などをしてました。
クラフト数だけで見たら少なかったですが、汎用性が高くて使いやすかったです。

シズナ
白銀の剣聖の異名を持つ女性。閃の軌跡シリーズ主人公であるリィンの姉弟子にもあたる作中最強格のキャラ。
強すぎて、一時的なお助けキャラかと思いましたが、中盤辺りからわりと常にパーティにいてくれて非常に助かりました。
クラフトは攻撃一辺倒ではありますが、フィールドバトル、コマンドバトル共に非常に使い勝手のよい戦闘方法でした。
戦闘スタイルは刀を使った攻撃。物理キャラの中でも突出した攻撃力のクラフトを多く持っているので、メインアタッカーとして使用していました。

キンケイド
ヴァンの幼馴染であり、兄貴分でもある青年。
性格は非常に食えないエリートといった感じですが、本来であればこういうキャラは油断できないのですが、ヴァンやエレインとの関係上、基本的には心配して手を出してくれるといった良いキャラをしていました。
戦闘スタイルは銃。パーティに加わっている期間自体は少なかったのであまり使わなかったです。

セリス
守護騎士で、ヴァンにとっては姉弟子にもあたる女性。
性格は昔ながらの不良をそのままシスターにしたようなキャラで、善人な不良といった言い方がしっくりくるかも。
メインストーリーでパーティに加わっている期間はおそらく作中一番少ないです。
戦闘スタイルは大剣。

リオン
守護騎士で、セリスとコンビを組んでいる青年。
にこやかな雰囲気ですが、性格は非常に腹黒。よくヴァンにも笑顔で悪態をついているのですが、黎の軌跡1の時に比べたらヴァンの事を認めている描写が多々ありました。
メインストーリーではセリスの次位にパーティを組む期間が少なかったですが、一時的にヴァンとリオンの二人だけで戦闘を続ける部分もありました。
戦闘スタイルはレイピア。

フィールドバトルでの使用キャラ

  • ナーディア
    おそらく本作で一番使ったキャラ。初期から使えて、途中で離脱はしましたが、その際はフェリを使用したりしました。
    なんといっても遠隔からの攻撃が非常に強い。
    攻撃範囲のレンジがフェリ以上に感じたので、遠距離からチクチクと攻撃してスタンさせるのに一番使用しました。
  • フェリ
    前作で最も使用したキャラ。ナーディアが使えなかった期間に主に使用していたキャラです。
    ナーディアよりかはレンジが短かったですが、それでも気を付ければノーダメージで相手を一方的に攻撃で来たので良かったです。
  • シズナ
    ナーディア、フェリ、両方が使えない場合に使用していたのですが、最終的には後半はシズナばかり使ってました。
    近距離攻撃なのに、非常に広範囲への攻撃が可能で、コマンドバトルに移行した時にはSPが200たまっているので即座にSS火力の広範囲Sクラフトを撃って一網打尽にするのが気持ちよかったです。

まとめ

時系列を覚えておくのに少し大変でしたが、新しい取り組みとして非常に評価できる作品でした。
また、今回のラスボスともいえるグレンデル・ゾルガの正体がまったく予想していなかったキャラで、尚且つここでそのキャラが来るのか!といったように予想を大きく上回る展開だったので私的には満足でした。

黎シリーズは、今までみたいな王道ストーリーではなく、裏の世界、表の世界両方を行き来している感じで、軌跡シリーズの中では一番のお気に入りです。
3は順当にいけば来年発売だと思うので楽しみにしています。

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