「癌(がん)」についてのメモ。(素人ながら色々調べた結果)

日常

経緯

今年、私の父が癌(がん)になりました。 幸い、治療の結果、なんとか今は落ち着いていますが、私自身、父が癌(がん)に罹るまで「癌(がん)とはそもそも何なんだ?」ということを全く理解していませんでした。

おそらく皆様も「癌(がん)が危険で、対応を間違えれば死に至る病気だ」というイメージはお持ちだと思います。しかし、「では、具体的にどうして癌(がん)で命を落とすのか?そもそも癌(がん)って何なのか?」を完全に理解している方は、身近に経験された方がいない限り、そうそう調べないと思います。

実際、私もそうでした。そのためこの記事では、自分が必死に調べた知識や体験を、メモ程度に残そうと思います。

家族や自分が突然癌(がん)になり、「具体的に癌(がん)って何なんだ……」と、かつての私と同じような恐怖や不安を今まさに感じている方の、少しでも助けになれば幸いです。

ちなみに大前提として、難しい医療用語はできるだけ使わないように書いています。専門的な細かい解説が見たい方は、医療従事者の方の専門的な記事を参照されたほうが早いと思います。この記事は「初心者でもある程度のイメージと知識が得られる」程度のものとしてお読みください。

癌(がん)とは何だ?なぜ癌(がん)で死に至るのか?

癌(がん)とは何だ?

めちゃくちゃシンプルに言うと、癌(がん)とは「体内のニート」です。

人間の体は、ありとあらゆる臓器がそれぞれ何かしらの役割を持って働いています。しかし癌(がん)は、そんな懸命に働く細胞の中に「私、ちゃんと働いてますけど?」という顔でしれっと紛れ込みながら、実際には栄養だけを貪り、人体にとって一切有益な行動をしない細胞のことです。

なぜ癌(がん)で死に至るのか?

この癌(がん)細胞がどんどん増えていくと、周囲の正常な細胞が次々と侵食され、体内でちゃんと働いてくれる細胞の割合が次第に減っていきます。

そして最終的に、その臓器自体が機能不全に陥ったり、動きが鈍くなった臓器の影響で別の病気を併発したりして、命に関わる状態になってしまう――というのが大まかな仕組みです。

医者の言う「余命の中央値」について

すべての医者がそうとは限りませんが、大体の医者は「その人の個別の体力やパラメータを考慮しない、一般的なそのステージの平均的な余命」を伝えてきます。

実際、私の父も「余命半年〜1年」と言われました。

しかし、この「余命」というのは、あくまで統計上の平均値にすぎません。 例えば、90歳の体の弱ったおじいさんがステージ4の診断を受けた場合と、20代の屈強なスポーツ選手がステージ4の診断を受けた場合、統計上は同じ「ステージ4」として扱われます。

ですが、皆さんもご存知の通り、人間の体力や免疫力には大きな個人差があります。 病弱な人と、普段から体を動かして基礎体力がある人とでは、同じ病気になっても耐性が全く違います。元気な人は、癌(がん)に侵されても他の細胞や元々の体力で踏ん張って、予想以上に長く生き延びることが可能なケースもあるようです。

逆に、もう癌(がん)に勝てるだけの体力が残されていない状態だと、一気に浸食が進んでしまうと言われています。

今回の父の場合の症例

上記までは一般的な知識ですが、ここからは実際に父が体験した症例を詳しく紹介します。何かの参考になれば嬉しいです。

父のスペック

・70代前半の男性
・65歳までトラック運転手、現在はデイサービスで運転手の仕事を継続中
・お酒とタバコが大好きな男

父の癌

肺がん: ステージ4(小細胞肺がん)
大腸がん: ステージ2

癌が見つかった経緯

しばらく前、父がやけに咳き込むことが多くなりました。近所のクリニックを受診したところ、「癌(がん)の可能性がある。大病院への紹介状を書くから診察を受けてほしい」と言われ、精密検査の結果、肺がん(ステージ4の小細胞肺がん)が見つかりました。
さらに、その肺がんの治療で入院した際の検査によって、大腸がん(ステージ2)も偶然見つかりました。

治療について

肺がんはすでに全身への広がり(転移)があったため、手術での治療は不可能でした。そのため、抗がん剤による治療を選択しました。 一方の大腸がんはステージ2と比較的早めに見つかったため、肺がんの治療が落ち着いた段階で、手術で綺麗に切り取りました。

肺がんの治療では、以下の3つの薬を同時に使用しました。

  1. カルボプラチン + エトポシド(二重の化学療法)
    • 役割: がん細胞のDNAを直接攻撃し、一気に腫瘍を小さく叩き潰す「主攻部隊」です。
  2. イミフィンジ(免疫チェックポイント阻害剤)
    • 役割: がん細胞が「自分は味方ですよ」と体に嘘をついて攻撃を逃れるためのブレーキを解除し、患者本人の免疫細胞にがんを攻撃させ続ける最新のお薬です。

この治療において特に重要なのが、2番目の「免疫チェックポイント阻害剤」です。
これは10年ほど前に登場した比較的新しい薬なのですが、これが使われるようになってから、ステージ4の肺がん患者でも長く生きられる可能性が大きく広がった画期的な薬のようです。 父の場合も、この治療によって完全に消えたわけではないものの、「米粒大」の大きさまでがんを強力に縮小させることができました。

まとめ:癌(がん)と共に生きる時代になりつつある

現代では、「癌(がん)を駆逐する」から、「癌(がん)と生きる」という時代になりつつあるようです。
癌(がん)になった。という恐怖は計り知れないですし、家族がなっても恐怖は大きいと思います。
だからこそ、正確に情報を得て、家族や自分のために適切な行動ができるようにしましょう。

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