感想
平坂読さんの最新作
平坂読さんはアニメ化作品もたくさんある著者で、私自身も好きな作品が多い作者さんであります。
私がこの作者の作品を読んだことがあるのは以下。
・ラノベ部
・僕は友達が少ない
・妹さえいればいい
「僕は友達が少ない」「妹さえいればいい」はアニメ化もした作品です。
ただ、この人の作品はシリアス&ギャグといったものが多いのですが、本作はシリアスほぼなしのギャグ一色で私としては非常に好みな作風でした。
逆異世界転移の物語
最近、増えてきたジャンルではありますが、昔からある異世界転移物語の逆版。
異世界からキャラが転移するという話。
異世界から来たのは2名。反乱によって祖国を失った姫と、その姫の護衛である女性の2名。
その2名は祖国がなくなり、異世界に戻るつもりはまったくなく、日々を人間臭く過ごしていく話
大きく分けて二つのルートに分けられている
姫ルート
姫ルートでは、貧乏探偵である主人公に、転移してすぐに出会い、その場のノリで探偵事務所に連れ帰り、探偵助手として過ごすことになります。
また、しばらく過ごすことにより、戸籍を作り、小学校→中学生と順調に現代社会を謳歌しています。
一応、祖国がなくなったばかりの姫なはずですが、「ほーん。亡んだか」と言わんばかりに軽く事実を受け入れていて、現代のサブカルにもガッツリとハマり(お気に入りは名探偵コナンらしい。普通に名前出てきて驚いた)、現代を楽しく過ごしているなーっと感じました。
護衛騎士ルート
最初はホームレスから始まります。めっちゃ美人な女性なのですが、護衛騎士なだけあって体が強いのと、持ち前の図太さですぐにホームレスにも順応しました。
そこから、ジェットコースターのごとく役職が変わっていきます。
- ホームレス:空き缶拾って金稼いでバッタとか食べて生活
- 探偵事務所社員:姫と合流したが探偵に致命的に向いていないとクビになり再びホームレスに。
- ヒモ:とある事件でカルト宗教のトップに崇拝されて、商品アドバイサーというなのヒモに成り下がる。
- 遊び人:ヒモとなった寄生先の女性から毎日お金を貰い、パチンコなどで遊ぶクズとなる
- ミュージシャン:とある理由でギターをすることになり、仲間たちとミュージシャンになり、プロ目前になる
- 半グレボス護衛:寄生先の女性が逮捕されて、ホームレスしていたら女性を助けて護衛になる(ただしタチの悪い半グレのボス)
1~4巻で凄まじい勢いで役職が変わっていきます。神経が図太いのか、すべての役職で楽しく過ごしているのは凄いですが。
異世界の正体
1巻最後でわかることではありますが、姫や護衛騎士がきた世界は、完全なファンタジー世界ではなく、異世界の日本。ただし、科学が発達せずに、魔法が発達した並行世界となります。
ターニングポイントは織田信長。織田信長がなんやかんや魔法(これ以前は史実らしく魔法はなし)を覚えて、戦国時代を俺TUEEEした結果、新しい国を興したという話。そして姫はその織田信長の血脈でもあります。
時代劇のような言葉遣いは、言われてみれば確かにノッブみたいだなーとは思いました。

異世界に帰る気はまったくない、姫護衛騎士の面白おかしいストーリーをまったりと見れました。