ファイナルファンタジー16 感想

ゲーム
カトラス
カトラス

重厚なダークファンタジーの世界観と、スタイリッシュな本格アクションバトルが特徴的な本作。重く切ない展開の連続ですが、一度火がついたストーリーの熱量は凄まじく、最後まで一気に駆け抜けたくなる傑作でした。

感想

泥臭く熱い主人公と「託された想い」が紡ぐ重厚なストーリー

従来のFFシリーズの中でも特にシリアスかつダークな世界観ですが、立ち向かう主人公・クライヴの描写がとにかく秀逸でした。皇子という高貴な生まれでありながら、過酷な運命によって奴隷(ベアラー)にまで身を落とすという泥臭い叩き上げの経歴を持っています。

だからこそ、彼は奢ることなく徹底して泥をかぶり、仲間や人のために足を前に踏み出します。物語の根底にあるのは「散っていった者や、仲間たちから託された想い」です。単なる精神論ではなく、その強い想いこそがクライヴを動かす絶対的な力になっていく過程は、理屈抜きで胸が熱くなりました。

また、暗い世界観の中でクライヴを全力でバックアップしてくれる「ガブ」「シド」「バイロン叔父さん」「ジル」をはじめとする魅力的な大人の仲間たちの存在も大きく、過酷な旅路の中での最高の清涼剤であり、頼もしい支えとなっていました。

爽快感抜群の完全リアルタイム・スタイリッシュアクション

バトルはコマンド要素を排した、完全なリアルタイムアクションに振り切っています。『デビル メイ クライ』シリーズを思わせる軽快でスタイリッシュな手触りが特徴です。

召喚獣の力を解放するたびにアクションのバリエーションが増え、「ガルーダで引き寄せてコンボを叩き込み、タイタンでカウンターを狙い、シヴァで凍らせる」といった、自分好みの立ち回りをリアルタイムで切り替えて組み立てる楽しさがありました。

アクションが苦手な人向けには、特定のアクセサリを装備するだけでボタン連打でも華麗なコンボや回避を出せる仕様が用意されており、誰でも「動かしていて気持ちいいクライヴ」を体感できるよう配慮されていたのも好印象です。

随所に感じる『FF14』のイズムとニヤリとする要素

開発を吉田直樹Pが関わっていることもあり、『FF14』プレイヤーとしては思わずニヤリとしてしまうポイントが盛りだくさんでした。

竜騎士の跳躍や戦闘スタイル、斧のモーション、杖を使った魔法のモーションなど、「これはあの動きだ!」と即座にピンと来る描写が多数散りばめられています。召喚獣の技名や攻撃予兆の雰囲気など、FF14を長年遊んできた身としては対処法や元ネタが直感的に理解できてクスッとさせられました。

もちろんFF14未プレイでも全く問題なく楽しめますが、知っているとより一層深みが増す作風になっています。

プレイヤーキャラをクライヴ一人に絞ったことによる没入感

本作で直接操作できるのは、主人公であるクライヴのみです。旅の道中で仲間たちがスポット参戦して行動を共にする形を取り、唯一最初から最後まで寄り添い続けてくれたのは相棒のトルガル(狼)でした。

パーティメンバーの切り替えを排し、クライヴ一人にフォーカスしたことで、彼の背負う重圧や決意、そして何よりストーリーへの感情移入と没入感が極限まで高まっていたと感じます。。

各召喚獣の使用感と評価

ストーリーが進むにつれて使える召喚獣が増え、コンボの選択肢が爆発的に広がるのが本作の醍醐味です。実際に使ってみて感じた、各召喚獣の個人的な印象をまとめてみます。

  • イフリート&フェニックス
    ベースとなる存在。コンボに繋げやすい使い勝手の良い技が多く、特にフェニックスの「転生の炎」は、殲滅力・回復・火力の全てが高水準で最初から最後まで頼りになりました。
  • ガルーダ
    単発の威率は控えめなものの、技の隙が小さくコンボの起点作りに優秀。敵を引き寄せるアビリティも含め、技を繋ぎ続けるプレイにおいて非常に重宝しました。
  • ラムウ
    遠距離攻撃に特化したアビリティが多い印象。近接主体でガシガシ戦う本作のバトルスタイルにおいては、少し扱いどころが難しいポジションに感じました。
  • タイタン
    火力とコンボ性能を高次元で両立した超有能な召喚獣。特に「ワインドアップ」は屈指の超高火力を叩き出せるため、ボス戦でのダメージソースとして愛用していました。
  • バハムート
    技の威力はどれも絶大ですが、全体的に攻撃の隙が大きいのが難点。そのため、大技の「ギガフレア」のみをマスター化し、他の扱いやすい召喚獣のスロットにセットして運用していました。
  • シヴァ
    高火力かつ広範囲攻撃が揃った万能枠。アビリティのリキャスト時間も短めで取り回りやすく、雑魚戦からボス戦まで幅広く活躍してくれました。
  • オーディン
    固有の大技「斬鉄剣」のゲージを溜めることに特化した癖のある性能。小技を怒涛の連続攻撃で叩き込んでゲージを稼ぐスタイルが独特で面白かったです。
カトラス
カトラス

シンプルに面白かった。一気に駆け抜ける爽快感があるゲームでした。


タイトルとURLをコピーしました